図3.18 ハニカムパネルの端末処理及び継手の例18)
と同じ形式で一体ろう付けしたものを用いるか、又は、同(b)、(c)、(g)〜(i)のように押出形材に嵌め込み、押出形材の縁と面板とをティグ又はミグ溶接で接合するのがよい。これらの端末処理に使用する押出形材は、6NO1−T5(又は6063−T51)合金である。
市販されているろう付けハニカムパネルは、パネル高さが15〜50mm、面板の厚さは0.8〜3mm、セルサイズが10〜30mmである。ハニカムコアの破壊荷重や面板降伏荷重の計算式に導入する降伏応力(耐力1)値は、ろう付けのままが100N/mm2、焼戻したものは150N/mm2程度であるが、冷却条件の影響もあるので採用に当たっては製造業者に確認されたい。また、曲げ加工は、3本ローラによりパネル高さの50倍以上の内側曲げ半径で可能である。小さな内側半径の曲げ加工は、内側にV形切欠を入れた海老曲げとし、曲げ加工後、内側面板を溶接して仕上げればよい。
3.1.9 艤装品関係の締結材
上部構造の内装関係や艤装品の取付けで、溶接ひずみ防止並びに薄肉の板や押出形材を使用するという経済性の面から、ボルト、リベット、或いは、ねじ類を使用することがある。しかし、アルミニウム合金製ボルト・リベットは一般に入手しずらく、また、アルミニウム合金にタップを立てると雌ねじが弱いので、高い締付け力を得られない場合もある。また、鋼製ボルト等の脱着を繰り返すと、雌ねじが損傷されやすい。これらの対策並びに作業面から、一般に使用されるのがヘリサート、ナットサード及びブラインドリベットである。
前ページ 目次へ 次ページ
|
|